2014年にやった4つの研究

(1)博士論文「歴史の応用を学習する方法の開発 −歴史的類推を現代の問題解決へ−」の完成
 今年一番大変だったことが、博士論文でした。学際情報学という、学問と学問の際を研究する大学院ということもあり、色々なご指摘をいただきながら自分なりに考え、ようやく1本の論文にまとめることができました。非常にハードな知的訓練でしたが、おかげさまでようやく自分が大学院でやってきたことを言語化できました。これと関連して、UTalkでゲストスピーチをしたり、d-labミッドタウンで講演をさせていただいたりと、社会への還元もさせていただきました。今後も研究普及に向けて頑張りますが(歴史学の本の共同執筆も進んでいます)、一つの区切りとして皆様にお礼申し上げます。

(2)自分の科研「歴史を現代社会の問題解決方略に転移させる学習メディアの開発と評価」
 博論が終わると同時に、次の研究に向けて科研費もいただきました。博論の次の研究は博士課程の頃から温めていた案なのでとても嬉しく、何だかようやく研究者になったんだなと実感しました。ニュースを通して歴史を学び、それを未来に活かしていく。そんな世界を目指して初めた研究ですが、歴史から因果関係を500個以上抽出したり、分類したり、プログラムを考えたりうちに難問がたくさん見つかり、苦しくも楽しく研究を進めております。2015年度の完成に向け、三元日も研究したいと思います(笑)

(3)JMOOC「日本中世の自由と平等」の反転授業の開発と評価
 4月開講された、日本発のMOOCの初めの講座「日本中世の自由と平等」の評価デザインと反転授業の開発も携わらせていただきました。2万人を超える受講生が何を学んでいるのかを歴史学習の研究の観点から評価できるように質問紙を作ったり、反転授業のデザインをしたりと、こちらもなかなかプレッシャーのかかる大仕事だったのですが、自分の専門性を活かせたプロジェクトに参加させていただき、とても良い経験をさせていただきました。2015年は論文化に向けて頑張りたいと思います。

(4)防災アプリ『首都直下地震72時間』の開発
 特任助教として雇っていただいている科研「学習者の状況および知識構造に対応したシナリオ型防災教育教材の開発」で、様々な学習者の状況に対応した防災シナリオ教材、『首都直下地震72時間』を開発・リリースしたことも今年の大きな思い出です。状況に対応する教材というコンセプトは僕自身の関心事でもあったので、最初は楽しく構成を考えていたのですが、いざ動かしてみると難しい問題が多々発生し、これまたなかなか苦楽しい経験でした。関東圏にお住まいの方はぜひ一度使ってみて下さいませ。


振り返ってみると、今年は色々開発したり、研究プロジェクトを走らせていた1年でした。2015年はこれらの研究をきちんと論文化・書籍化し、社会に還元していきたいと思います!

皆様、今年もありがとうございました!良いお年を!